「やってやろうじゃないか!」
その日は、朝から気合い満々だった。
久しぶりに与えられた資料作成の担当。
「これ、任せても大丈夫そうだね」って言われたのがうれしくて、
見た目も、構成も、分析も、細部までとことんこだわって──
夜中までパワポと格闘。自分史上いちばんの出来だったと思う。
提出当日。
「資料、拝見しました。で、これ…なにを伝えたいんですか?」
……
脳内で、バシャーンという効果音が鳴り響いた。
え?いや、見ればわかりませんか?
この流れと、このグラフと、このスライドの…情熱が……。
結局、私は自分が「見せたいこと」を詰め込みすぎて、
相手が「知りたいこと」をすっかり置いてきぼりにしてしまっていた。
全力で取り組んだつもりだったのに、
方向がちょっと違っただけで、すべてがズレてしまった。
正直、なかなかのダメージだった。
でも、不思議と心の奥には「やらなきゃよかった」はなかったんだよね。
やってみたからこそ、「どうやったら届くか」を考えるようになった。
ズレたことにすら、意味があったんじゃないかって思いたかった。いや、思ってる。笑
たぶん、こういうことを繰り返しながら、
“ちょうどいい”ってやつを覚えていくんだろうな。
気合いを入れすぎて、スベったっていい。
ちゃんと本気だったなら、どこかでそれは誰かに伝わってる。
……たぶんね。笑
📌 今回もちゃんとズレました。でも、前よりちょっとだけ、笑えてる気がします。
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