「あなたの部下がやらかしたらしいです」──その一報は突然やってくる
それは、突然の電話だったかもしれません。
あるいは上司からの一言、取引先からの連絡、チャットでの報告。
「〇〇さんの対応に問題があったようで…」
「あなたの部下がトラブルを起こしたみたいですよ」
一瞬、頭が真っ白になる。
自分じゃない。でも、すぐに求められるのは「あなたの対応」。
ここから、リーダーとしての“動き方”がすべてを決めていきます。
状況がわからないときこそ、“感情を止めて、動きを始める”
部下の名前を聞いた瞬間、焦りがこみ上げてくることもあるでしょう。
- 「まさか、あの子が…?」
- 「一体なにがあったの?」
- 「とりあえず、すぐ謝るべき…?」
でも、ここで大切なのは
“焦って動かない”こと。
たとえ先方から責められていても、
まずやるべきことは「冷静な情報収集」です。
リーダーの“初動スキル”チェックポイント
以下のような順序で動けるかどうかが、リーダーの力の見せどころです。
- 本人へのヒアリング(何が起きたのか、事実関係)
- 他部署・関係者への影響確認(波及範囲の把握)
- 上司への経過報告(まだ“確定”でなくても、状況を共有)
- 相手方(外部)への一時連絡 or 調整依頼
この順番がしっかりしていると、
部下にも「守られている」と伝わるし、
周囲にも「ちゃんと動いてる」と伝わります。
怒る?かばう?その前に、「何が起きたか」を整理する
リーダーとしての“立場”になると、
どうしても上司や他部署に「申し訳ない」と感じて、
そのまま部下を“叱ることで責任を果たした気分”になってしまうこともあります。
でも、本当に必要なのは
**「なぜ」ではなく「どうして防げなかったのか」**を問うこと。
- ミスは、個人の問題か?
- フローや引き継ぎ、体制に穴があったのではないか?
- チームとしての改善点はどこか?
“怒る”ことで終わらせない。
“問う”ことで未来を変える。
その冷静さが、部下にとっての「信頼」と「指針」になります。
“その時どう動いたか”が、あなたの「リーダー名刺」になる
ミスは誰にでもある。
でも、そのときどう動けるか、どんな言葉を選べるか。
そのひとつひとつが、
「あの人がリーダーでよかった」と思われるかどうかを分ける瞬間です。
部下は思っている以上に、あなたの対応を見ています。
「守ってもらった」と感じた部下は、次の場面であなたを支えてくれるようになります。
まとめ|“即動×冷静”というスキルは、リーダーだけが持てる特権
トラブルの一報に対して、
焦らず、でも遅れずに動ける人。
感情に流されず、でも人を守れる人。
それは、リーダーにしかできない役割かもしれません。
だから、もしあなたが今日も誰かの前に立っているなら──
ミスの報告は“試練”じゃなく、“信頼を得るチャンス”です。
🟦 「あの人にどう思われてるんだろう」──気にしすぎて疲れてしまうあなたへ
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