登録が終わって、いよいよ“働く場所”を探すフェーズへ
派遣会社に登録して、ようやくスタートラインに立った。
「ここから、どんな仕事と出会えるんだろう」
そんな期待と少しの緊張が入り混じった気持ちで、これからの展開を待っていた。
けれど──
実際には、思っていたよりも進まない現実があった。
「え、こんなに待つの?」
「面談ってこんなに多いの?」
初めての体験に、戸惑いと不安が少しずつ積み重なっていく。
登録は“ゴール”ではなく、“ここから”だったんだなと、改めて気づく瞬間だった。
面談ラッシュの始まり。期待と不安の入り混じる日々
派遣会社から届く連絡。
「こんなお仕事があります」「面談してみませんか?」
最初はワクワクしてた。
「どんな会社だろう」「条件も悪くないかも」
そんな期待を持って、オンライン面談や対面の場へ向かった。
でも、何社か受けていくうちに、
ある感情が生まれてきた。
「……あれ、またうまくいかなかった」
「ちゃんと話したのに、結果はお見送り」
面談の数だけ、ちょっとした“がっかり”が増えていく。
そして、どこかで自分に問い始める。
「何がいけなかったんだろう」「どうすれば良かったんだろう」
自己分析のループに入り、
“正解”を探そうとしてどんどん疲れていった。
自分を責めすぎて、前に進む力が少しずつ削られていくようだった。
「自分って、どこにも合わないのかな…」自信が揺らぎはじめる
派遣会社の担当者は、一生懸命紹介してくれる。
でも、紹介された案件が希望と少しズレていたり、
「やっていけるかも…」と思っても、職場側からの反応がいまいちだったり。
「なんで決まらないんだろう…?」
「自分の希望って、わがままなのかな…?」
次第に、面談の案内が来ること自体がプレッシャーになってきた。
スマホが鳴るたびに、ちょっとため息が出る。
でも、そんなとき――出会った「空気の違う面談」
「今回の案件は、きっと相性が合うと思いますよ」
担当者がそう言ってくれた案件。
正直、また断られるんじゃないかって疑ってた。
でも、その面談は、これまでとは少し違った。
緊張しながら話す私の言葉に、相手はうなずきながら耳を傾けてくれた。
質問も、事前に話した内容をちゃんと踏まえていて、
「理解してもらえてる」と感じられるやりとりだった。
終わったあと、ふっと思った。
「あれ、なんだか…話しやすかったな」
「ここ、行ってみたいかも」
そして届いた、ひとつの連絡
翌日。
「〇〇社様から、就業のご希望をいただきました」
電話口で担当者がそう伝えてくれた瞬間、
一瞬、時が止まった気がした。
言葉が出ない。
うれしいのに、涙が出そうで。
何度も「本当ですか?」って聞き返してしまった。
長く感じた日々のなかで、
はじめて「前に進めた」と思えた瞬間だった。
面談ラッシュを経て気づいたこと
うまくいかない面談のたびに、落ち込んだ。
「どうせまた無理かも」って思いかけた。
でも今思うのは、
「合わない場所を断られたのは、むしろよかった」ということ。
ちゃんと、自分に合う場所があった。
ちゃんと、話が通じる相手がいた。
落ち込んだ経験のひとつひとつが、
あとになって「自分にとって何が大切か」を知るヒントになった。
👉 面談の先には、職場見学や顔合わせが待っています。
▶ 「え、それってどういう意味…?」──顔合わせで戸惑った“あのひと言”
現場でのリアルな戸惑いエピソード、ぜひのぞいてみてね💡
出会うべき職場は、ちゃんとあなたのことを待っている
もし今、登録が終わって、
なかなか職場が決まらなくて不安になってる人がいるなら。
伝えたいことがあるの。
焦らなくていい。
あきらめなくていい。
たとえ何度か結果が出なくても、
そのたびに少しずつ、自分にとって大事なことが見えてくるから。
「この会社、なんか違うかも…」
「ここは、ちょっと窮屈そうだな…」
そうやって“違和感”に気づけることだって、立派な前進。
そしてきっと、
あなたのことをちゃんと見てくれる職場が、どこかで待ってる。
迷いながらでも、大丈夫。
止まりながらでも、いいんだよ。
あなたが「ここかもしれない」と思える場所に、
いつかちゃんと、たどり着けるから。
コメント