ISA体験談

“資料の場所がわからない”と言えずに1日が終わった──リモートワークの“聞けない”問題

ISA体験談

「“資料の場所がわからない”──けれど、それを誰にも聞けずに、ただ時間だけが過ぎていきました。」

オフィスにいれば、隣の席の人に気軽に「すみません、この資料ってどこにありますか?」と聞けたかもしれません。
けれど、リモートワークではそうはいきません。
姿が見えない。声も届かない。相手の様子もわからない。
「今、忙しそうかも」「聞いたら迷惑かな」──そんなことがぐるぐると頭をよぎって、つい聞けずに時間が過ぎていきます。

実際、誰も助けてくれないわけじゃない。
でも、“声をかけるきっかけ”がつかめないまま、結局その日は何も進まなかった──そんな経験、ありませんか?

今回お届けするのは、リモートワークでの“聞けなかった一日”のリアルな体験。
パソコンスキルがあれば防げたかもしれない「ちょっとしたつまずき」が、仕事に与える影響とは?
ぜひ最後までご覧ください。

🟦「聞けなかった」のは、怠けたわけじゃない

「資料の場所がわからないのに、なぜ聞かなかったの?」
もし面と向かってそう言われたら、ぐうの音も出ないかもしれません。
でも──それって、本当に“聞かなかった”んでしょうか?

じつは、何度も聞こうと思っていたんです。
Slackのウィンドウを開いて、メッセージ欄まで手をかけて…でも「やっぱり今はやめよう」と戻してしまう。
その繰り返しでした。

理由は、単純。
相手が忙しそうだったから。
姿が見えないぶん、“気軽に聞く”という行為がとても重く感じられるんです。

「質問することで、相手の作業を止めてしまうかもしれない」
「内容が初歩的すぎて、呆れられたらどうしよう」
──そんな不安がよぎって、指が止まりました。

オフィスなら、相手の表情や空気を見て「今なら話しかけても大丈夫そう」と判断できたはず。
でもリモートでは、その“タイミング”が見えない。
結果的に、「聞けなかった」という結末になるのです。

🟦結局、その一日は何も進まなかった

画面の前に座っていた時間は、たしかに長かった。
でも終業時間が近づくにつれて、焦りと後悔がじわじわと押し寄せてきました。

「あれ…今日、私、なにかしたっけ?」

タスクの進捗はゼロ。
Slackのログも、チームからのお知らせばかりで、自分の投稿は空白のまま。
“誰にも見つかってないだけで、私は今日、ほぼ何もしていない”──
そんな事実が、心にのしかかってきます。

仕事が進まなかった理由は、わかっています。
朝の時点で「資料の場所がわからない」ことに気づき、
“ちょっと様子を見てから聞こう”と思っていたのに、
タイミングを逃して、そのまま聞けずに1日が終わったから。

聞けなかった。
だから、始められなかった。
なのに、言い訳するほどの勇気もなかった。

「何かトラブルがあった?」と聞かれても、「いえ、大丈夫です」としか言えなかった。
それがまた、自分を責める材料になるんです。

Slackのステータスは「作業中」。
カメラ越しの自分は、画面を真剣に見つめる“頑張ってる人”の顔。
でも、現実は空回りのまま──。

そうやって、誰にも気づかれずに過ぎていった1日。
その無力感と、後悔と、自責の念は、ずっしりと重くのしかかってきました。

🟦結局、その一日は何も進まなかった

画面の前に座っていた時間は、たしかに長かった。
でも終業時間が近づくにつれて、焦りと後悔がじわじわと押し寄せてきました。

「あれ…今日、私、なにかしたっけ?」

タスクの進捗はゼロ。
Slackのログも、チームからのお知らせばかりで、自分の投稿は空白のまま。
“誰にも見つかってないだけで、私は今日、ほぼ何もしていない”──
そんな事実が、心にのしかかってきます。

仕事が進まなかった理由は、わかっています。
朝の時点で「資料の場所がわからない」ことに気づき、
“ちょっと様子を見てから聞こう”と思っていたのに、
タイミングを逃して、そのまま聞けずに1日が終わったから。

聞けなかった。
だから、始められなかった。
なのに、言い訳するほどの勇気もなかった。

「何かトラブルがあった?」と聞かれても、「いえ、大丈夫です」としか言えなかった。
それがまた、自分を責める材料になるんです。

Slackのステータスは「作業中」。
カメラ越しの自分は、画面を真剣に見つめる“頑張ってる人”の顔。
でも、現実は空回りのまま──。

そうやって、誰にも気づかれずに過ぎていった1日。
その無力感と、後悔と、自責の念は、ずっしりと重くのしかかってきました。

🟦その場しのぎが続くと、ますます言いづらくなる

「今さら聞くなんて、恥ずかしいかも」
──その感情は、時間が経つほどどんどん膨らんでいきます。

「資料どこにありますか?」
その一言さえ言えなかった理由は、単に“忙しそうだったから”じゃない。
時間がたつにつれて、“聞くのが遅すぎる”って思い込みが強くなってしまったんです。

午前中に聞いていれば「わからなかったんだね〜」で済んだかもしれない。
でも、午後になってから聞くと、「え?午前中から何してたの?」って思われそうで…
結局、何も言えないまま定時を迎える悪循環に。

しかも、その場しのぎで「作業中」のふりを続けた自分。
Slackのステータスは更新してる。
Zoomでは一応反応もしてる。
“ちゃんと仕事してますよ”って顔をしながら、何も進めていない。

そのうち、資料の場所を知らないことすらも言えなくなってくる。

「資料、見た?」
「確認できてる?」
そんな言葉が飛んでこないように祈りながら、
“見てるふり”だけで時間をやり過ごしてしまう。

気がつけば──
「資料を見ていないこと」を隠すために、さらに取り繕いを重ねていくようになってしまった。

🟦誰かに聞ける、それだけで心が軽くなる

ようやく「聞かなきゃ」と思えたのは、ほぼ定時ギリギリの時間。
仕事の進捗はゼロに近くて、気持ちはどんより。
でも、もはや隠しきれない…
「どこにあるか、分からなくて…」
その一言をやっと口にした。

相手の反応は──
拍子抜けするほど、あっさりしてた。

「えっ、それ?このフォルダだよ〜」
「わからなかったら早めに聞いてね!」

それだけだった。
怒られることもなく、詰められることもなく、むしろ「あるあるだよ〜」みたいな空気すらあった。

…あの沈黙の時間は、なんだったんだろう。
自分で勝手に、地雷原を作って、勝手に怯えて、勝手に動けなくなってただけだった。

でもね、実はこれ、リモートワークだからこそ起きやすい“落とし穴”。

出社していれば、困ってそうな顔を見て「どうした?」って声をかけてもらえたかもしれない。
でも、画面越しのやりとりだけでは、そんな気配は伝わらない。
だから、黙っている限り、誰にも気づいてもらえない。
──それが、リモートワークの“冷たさ”でもあり、“自立”を求められる厳しさでもある。

でも同時に、「聞く」という行動が、どれだけ自分をラクにしてくれるかにも気づけた。

一歩踏み出して聞けたこと。
それだけで、胸のつかえがすーっと軽くなったんだ。

🟩聞くことは、恥じゃなくて力になる

あの日、聞けなかったこと。
そのこと自体は、もうどうにもできない。
でも──そこから何を学ぶかは、自分次第。

わからないことがあっても、自分で解決できるスキルがあるなら、それに越したことはない。
だけど、スキルがないうちは、「聞く」という行動こそが最大の武器になる。

恥ずかしい。
情けない。
そんなふうに感じていた「質問する」という行為が、
実は“仕事を進めるための行動力”であり、
“相手と信頼関係を築くコミュニケーション”でもある──
そう気づけたことが、何よりの収穫だった。

リモートワークは、「ひとりで頑張らなきゃ」と思わせがち。
でも実は、チームで仕事をする上では、どこにいても「繋がる力」が大切なんだ。

そしてもうひとつ──
「次は、同じように困ってる人がいたら、自分が気づいてあげたい」
そんなふうにも思えるようになった。

あの日の自分の“言えなかった経験”は、決して無駄じゃなかった。
だからこそ、次に同じ壁にぶつかる誰かがいたら、
「大丈夫? どこかでつまづいてない?」って、声をかけられる存在になりたい。

🟨まとめ:言えなかった一言が、今日の私をつくった

資料の場所がわからない──
たったそれだけのことが言えずに、1日が終わった。

あのとき、素直に聞いていれば。
その一言さえ言えていれば、こんなにも気持ちを引きずることはなかったのかもしれない。

けれど今は、そうやって“言えなかった自分”を責めるよりも、
「なぜ言えなかったのか」を見つめ直すことの方が大切なんだと気づいた。

リモートワークは、便利な働き方である一方で、
相手の顔が見えない分、“伝える力”や“助けを求める力”が、より重要になってくる。
そして、それを支えるのがパソコンスキル。

「わからない」を言えないのなら、
「わかるようになる」ための準備をしておくことが、これからの働き方では大きな意味を持つ。

あなたももし、過去の私と同じように悩んでいるなら──
無理にすぐ答えを出さなくてもいい。
でも、ほんの少しずつ、自分を助ける“知識”と“選択肢”を持っておこう。
きっとそれが、明日のあなたを救う力になるから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました