ある日、担当者から突然こんな声をかけられた。
「●●さん、次のチーム、まとめてくれませんか?」
最初は、意味がよくわからなかった。 チームを……私が?
だって私は派遣社員で、現場に入ったばかりの“外部の人間”だと思っていたから。
「え?私がリーダー?」戸惑いが先に立った日
嬉しい気持ちは、確かにあった。信頼されたのだと思うと、誇らしくもなる。
でもその一方で、
- 「私で本当に大丈夫?」
- 「正社員の方を差し置いて、引っ張る立場になっていいの?」
- 「ミスをしたら全部自分の責任になるのでは?」
……そんな不安が次々に押し寄せてきた。
派遣社員という立場で、“チームを任される”ということ。 それは、責任の重さと信頼の厚さが一緒にのしかかってくる、不思議な経験だった。
派遣社員にも、頼られることがある
多くの人が、「派遣は補助的な役割」というイメージを持っていると思う。
でも実際の現場では、スキルや対応力を評価されて、
- 取りまとめ役
- 後輩育成のフォロー
- クライアントとの橋渡し
など、想像していたよりも“責任ある役割”を任されることがある。
もちろん、それは「評価された証」でもある。 でも、評価されればされるほど、「今の自分にその器があるのか?」と、自問してしまう瞬間もある。
「責任を背負う覚悟」よりも、「丁寧に引き受ける姿勢」
リーダーやまとめ役に抜擢されたとき、 すぐに「やります!」と言える人ばかりじゃない。
むしろ、「私にはまだ早いのでは」と思うほうが自然だと思う。
でもそのとき大事なのは、
完璧じゃなくてもいい。背伸びしなくてもいい。 “今の自分ができること”を、丁寧に引き受けていくこと。
任される、ということは「信頼」されているということ。 無理に大きく構えず、助けを求めながら一歩ずつ対応すればいい。
「お声がかかったとき」こそ、自分を見直すタイミングかもしれない
“責任と期待”は、時にセットでやってくる。
派遣社員として、そこまで求められるとは思っていなかったけれど、 それでも声がかかったということは、何かがちゃんと届いていた証。
「私は、この先どうしたいんだろう?」
そんなふうに、自分に問いかける時間が生まれたことそのものが、 実はとても貴重なプロセスなんだと思う。
正社員の打診があったとき──選び方は“自分の軸”でいい
さらにその先、 「うちで正社員になりませんか?」と声をかけられることもあるかもしれない。
そんなとき、大切なのは「損か得か」ではなく、
その職場で、自分はどうありたいか? この先の自分にとって、ここが合っているか?
という“自分の軸”で考えること。
声をかけられたからといって必ず応じる必要はないし、 断ったからといってそれが「失礼」になるわけでもない。
まとめ:評価されることに、戸惑ってもいい。
派遣社員という立場でも、 スキルや姿勢を認められ、役割が広がっていくことがある。
そのとき、すぐに決断できなくてもいいし、 「迷っている自分」を責めなくていい。
戸惑いは、信頼されている証。 不安は、真面目に向き合っている証。
そして選ぶのは、いつだって“自分”。
「まだ自信がないけれど、少しずつ応えていきたい」
そう思えたら、それだけでも十分なスタートなのだと思う🌿
「同じような経験あります」という方、ぜひコメントでシェアしてください🌿
それぞれの選択に、きっと意味があると思うんです。
📌 リーダーを任されたあと、もうひとつの壁にぶつかった私。
周囲の視線が少し変わって見えるようになったとき、心の居場所をどう整えたのか──
▶ リーダーに任されたけれど、仲間の目が気になる──評価された後の心の居場所
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