医療事務という仕事

面談・見学で見るべきポイントとは?──医療事務の“ミスマッチ”を防ぐコツ|後編14

医療事務という仕事

「見学して良かった…」そんな声が多い理由

求人情報だけで判断してしまうと、
*「応募前に、見学して本当によかったです」
これは、医療事務の経験者がよく口にする言葉のひとつです。

一見、職場見学ってただ“見て帰るだけ”に思えますよね?
でも実際には、見学をしたかどうかで、その後の働きやすさが大きく変わってくることもあるんです。


✅ 求人情報だけでは、わからないことが多い

  • 雰囲気はピリピリしていないか?
  • スタッフ同士の会話や対応はスムーズか?
  • 応対してくれた人のトーンに“余裕”があるか?

こういった“空気感”は、求人票やホームページからはなかなか伝わってきません。


とくに医療事務の現場は、職場によってカラーが大きく違う世界。
実際に見てみないと、「あれ?思っていたのと違う…」となってしまうこともあります。


🌷だからこそ、見学をして初めて「ここで働いてみたい」と思えた、という声が多いんですね。


✅ 見学は“安心材料”になるだけじゃない

見学をしておくことで…

  • 面接時に「事前に見学させていただきました」と伝えられる
  • 面接官との会話の糸口になり、好印象につながる
  • 事前に感じた印象と実際の面談を照らし合わせることができる

というメリットもあります。


見学は、“選ばれるための下準備”というより、
**“自分が納得して選ぶための行動”**なんです。


見学でチェックしたい“5つの視点”

「見学してください」と言われたとき、
なんとなく案内に従って終わってしまう…
そんな経験、ありませんか?

でも、見学には“見るべきポイント”があります。
それを意識するだけで、「ここ、自分に合ってるかも」という確信が生まれやすくなるんです。


ここでは、特に注目したい5つの視点をご紹介します。


✅ ① 挨拶の雰囲気

出迎えてくれたスタッフのあいさつが、
“業務的”か、“あたたかい”か。

  • 笑顔で迎えてくれるか?
  • 声のトーンは落ち着いているか?
  • 忙しそうでも、ちゃんと目を合わせてくれるか?

こうした点には、その職場の“人間関係”がにじみ出ます。


✅ ② スタッフの動き

スタッフがバタバタしていたり、
明らかに疲れている様子が見えたら要注意。

  • 書類を探しながらイライラしていないか?
  • 患者さん対応で戸惑っている様子はないか?

職場に余裕があるかどうかは、ここで見えてくることが多いです。


✅ ③ 声のトーン・やりとり

スタッフ同士の会話や、患者さんとの応対で

  • やさしい口調が使われているか
  • 急かすような態度はないか
  • 敬語が自然に使われているか

などを見てみましょう。
日常の空気感=職場の本当の顔です。


✅ ④ 職場の整理整頓

受付・事務スペース・共用エリアがごちゃごちゃしていると、
業務の進め方もあいまいになっている可能性があります。

「自分がここに座って仕事をするなら…」と想像しながら見ると、
リアルな視点がもてますよ。


✅ ⑤ 見学中の説明の丁寧さ

案内をしてくれるスタッフが、
どれだけ丁寧に説明してくれるかも重要です。

  • 親切に案内してくれるか
  • 専門用語を噛み砕いて話してくれるか
  • 「わかりづらくてごめんなさいね」と気遣いがあるか

見学は、「見られる」時間ではなく、
こちらが“観察する”時間でもあるという意識を忘れずに🌱


あなたに合う職場を見つけるには、「見る力」も大切なんです。


面談では何を聞くべき?

職場見学や面談のとき、こんな気持ちになったことはありませんか?

「質問してもいいのかな…」
「失礼なことを言ってしまわないかな…」
「聞きたいことがあるのに、うまく言葉にできない…」


でも実は、採用側も**“質問が出てくるのは良いこと”**と思っていることが多いんです。

なぜなら──

💡 質問がある=きちんと職場選びを真剣に考えている
💡 自分に合った職場かどうかを見極めようとしている

という前向きな姿勢に見えるからです✨


✅ では、どんな質問があると良い?

以下のような質問は、むしろ歓迎されることが多いです:


💬 1. 業務内容についての具体的な質問

  • 「受付と会計は完全に分業されていますか?」
  • 「紙カルテと電子カルテ、どちらを使っていますか?」

💬 2. シフトや業務時間についての確認

  • 「残業はどのくらいの頻度ですか?」
  • 「急なお休みに対する体制はどうなっていますか?」

💬 3. 教育・引き継ぎ体制の確認

  • 「未経験での入職でも、サポートしていただけますか?」
  • 「最初の1か月の業務の流れを教えていただけますか?」

💬 4. 職場の雰囲気・人間関係について

  • 「スタッフの方同士の年齢層や雰囲気について教えてください」
  • 「お昼休憩はどのように過ごされていますか?」

これらはすべて、相手の業務を尊重しつつ、自分との相性を確認するための質問です。
だからこそ、失礼ではありませんし、遠慮しすぎる必要もないんです。


質問は“疑っている”のではなく、“理解しようとしている”サイン。
あなたの未来を決める、大切な確認行動です🌱


見学や面談は“選ぶ側”の視点でも


「面接って、“選ばれるための時間”だと思ってました」
こう話す受講者さんは少なくありません。

たしかに就職活動や転職活動って、
「どう見られるか」「評価されるか」を気にしてしまいがちですよね。


でも、医療事務の職場選びでは──
“あなた自身も職場を選ぶ側”であることを、忘れないでほしいんです。


✅ 「合う」「合わない」は、誰にでもある

たとえ有名なクリニックや、大きな病院だったとしても…

  • 人間関係がギスギスしていそうだったり
  • スタッフが疲れ切った表情をしていたり
  • 対応に違和感を感じた など

あなた自身が「ここ、なんだか違うかも」と感じたなら、それは大事なサインです。


逆に、

  • 笑顔で迎えてもらえた
  • 丁寧に案内してもらえた
  • 「自分でも頑張れそう」と思えた

そんな感覚があったなら、そこは“合っている可能性が高い”場所なんです🌿


職場選びは、“自分が快適に、長く働けるかどうか”が最優先。
相手の期待に応えることより、まず自分が「安心できる」と思えるかが大切です。


選ばれることも大切だけど、
「自分がその場所を選ぶこと」も同じくらい大事。

その視点を持っておくと、面談や見学の時間が
グッと“前向きな時間”に変わっていきますよ😊


🌸 あなたが安心して働ける場所に出会えますように。
見学や面談は、その第一歩です。


次回【前編15】では、
▶ **医療事務の現場で実際に働いて感じた“やりがい”と“苦労”**に迫るよ!
▶ 医療事務の“やりがい”って何?──現場のリアルな声を聞いてみた!
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