医療事務という仕事

医療事務の“やりがい”って本当にあるの?── はじめて気づいた喜びの瞬間と、乗り越えた壁のこと|前編21

医療事務という仕事

はじめに

「医療事務の仕事って、やりがいってあるのかな?」
そんなふうに思って、検索を始めたあなたへ。

資格のこと、パソコンのこと、働き方のこと…
いろいろと不安を抱えながら、
「やっぱり医療事務で働いてみようかな」と
一歩踏み出したとき、ふと頭をよぎるのが**“やりがい”って本当にあるの?”**という疑問かもしれません。


でも、“やりがい”って、とても曖昧な言葉。
漠然としていて、誰かの答えを読んでも、
「それって自分にも感じられるのかな?」と不安になることもあるはずです。


でもね、
医療事務という仕事は、一人ひとりの中にある“やりがいの芽”が少しずつ育っていく仕事なんです🌱

今回お届けするのは、
実際に現場で働く人たちが、「あ、今ちょっと嬉しいな」
「この仕事、やっててよかったかもしれない」と思えたリアルな瞬間たち

小さなきっかけが、
やがて「この仕事が好きだ」という気持ちに変わっていく——
そんなストーリーを、あなたにお届けします🌷


喜びを感じた瞬間①:患者さんとのふれあい

医療事務の現場では、毎日いろんな人が受付を訪れます。
業務に追われる中で、流れ作業のように思える瞬間もあるかもしれません。
でも、ふとしたやり取りの中に、“心が通う瞬間”が生まれることもあるんです。


あるスタッフがこんな経験を話してくれました。


「受付で名前をお呼びしたとき、
『この前もありがとうね』と笑顔で返してくれた患者さんがいて。
そのとき、“ただの事務”じゃなくて、“人と関わる場所”で働いているんだって実感しました」


特に、通院を繰り返す高齢の患者さんや、
毎週のように顔を合わせる方にとっては、
受付スタッフの存在が、**“安心できる居場所”**になることも。


「あなたがいるとホッとするよ」
「話しやすくて助かるね」

そんなひとことに、
張り詰めていた気持ちがフッとほどけるような瞬間もあるんです。


患者さんとの会話は、長く話す必要はありません。
でも、「覚えてくれてた」「名前を呼んでくれた」
その小さなやり取りが、相手の心に残る時間になることがある。


医療事務という仕事には、
「人の記憶に残るやさしさ」が、そっと隠れているのかもしれません


喜びを感じた瞬間②:職場での成長を実感したとき

「ミスしたらどうしよう…」
「入力に時間がかかってばかりで、自分だけ仕事が遅れてる…」

新人時代、そんな不安に押しつぶされそうになる人は少なくありません。


あるスタッフも、最初は毎日パソコン操作に手こずっていたそうです。
カルテの入力、予約変更、請求処理…
「こんなに細かい作業、向いてないかも」と落ち込む日々。


でも、ある日先輩からこう声をかけられました。

「〇〇さん、あの入力、お願いしてもいい?
最近すごく正確で早いから、安心して頼めるよ!」


その瞬間、胸の奥でカチッと何かが変わったような感覚があったそうです。


「最初は“できない”が前提だったのに、
“頼られるようになっていた”自分に、ふと気づいた」


たとえ小さな作業でも、
誰かに信頼されて任せてもらえるようになると、自信が湧いてくるもの。

「これなら自分でもできるかも」
そんな気持ちが芽生えたとき、
仕事は義務じゃなく、“やりがい”に変わっていくんです。


やりがいとは、大きな目標を達成したときだけに感じるものではありません。
“昨日できなかったことが、今日はできた”という小さな進歩にも、確かな手応えがあるんです✨


でも、楽しいことばかりじゃない!しんどさもある

「やりがいがある」と聞くと、
毎日が充実していて、キラキラしているような印象を持つかもしれません。

でも実際は、決して楽しいことばかりじゃないのが医療事務の現場です。


たとえばこんな声もあります。

「保険証の入力ミスで、患者さんに迷惑をかけてしまって…
本当に申し訳なくて、自分がイヤになった日もありました」

「受付で長時間お待たせして、怒られてしまった…」
「1日で何十人もの患者さん対応で、気づけばため息ばかりだった」


医療事務は、“人”を相手にする仕事
そして、**“ミスが許されにくい仕事”**でもあります。

だからこそ、精神的にプレッシャーを感じやすい日もある。
特に慣れない最初の数ヶ月は、
知らない用語やイレギュラーな対応に戸惑うことも多いんです。


「思ってたより大変だった…」
そんなふうに感じる瞬間も、誰にでもあります。


でも、ここで知っておいてほしいのは──

その“しんどい”山を乗り越えたとき、
初めて見える“やりがい”があるということ。


  • 「あの患者さん、また笑顔で来てくれた」
  • 「先輩が“助かったよ”って言ってくれた」
  • 「昨日よりスムーズに動けた気がする」

そんな小さな出来事が、
しんどかった時間を上書きするように、気持ちを変えてくれることがあるんです。

そしてその繰り返しが、少しずつ“自分らしい働き方”になっていくのかもしれませんね🍀


まとめ:それでも“やってよかった”と感じられる理由

医療事務の仕事は、
「誰かの役に立ちたい」「医療の世界に関わりたい」
そんな思いを持って始めた人が多い仕事です。

でも、実際に働いてみると──
嬉しい瞬間ばかりじゃなく、
「しんどいな…」と感じる日も確かにあります。


それでも、多くの人がこう言います。

「それでも、やってよかった」って思える。

なぜかというと──

  • 「ありがとう」と言ってもらえる瞬間があるから
  • 仲間と助け合う喜びを知ったから
  • 自分が少しずつ成長していく実感があるから

“やりがい”は、
最初から見えているものじゃないかもしれません。

でも、続ける中で──
ある日ふと、「あ、これかもしれない」と思える瞬間がやってくる。

それは、ちょっとした会話だったり、
あるいは何気ない日常の中に、
静かに、でも確かに、存在しているものです。


自分には向いていないかもしれない。

そう思っていた私も、いまでは

「あの日、飛び込んでみてよかった」って思っています。


🌱医療事務の仕事は、
「小さなやさしさ」に気づける人に、ぴったりの仕事かもしれませんね。


次回【後編21】では、
やりがいを感じ続けるためのコツや、落ち込んだときの心の整え方など、
**「気持ちの向き合い方」**についてお届けしていきます。
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次も準備できたら、どんどんいこうね!💨

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