はじめに
前編では、
「医療事務に向いている人」や「どんな性格が活かせるか」についてお話ししました。
でも、現実には──
「私、ちょっと向いてないかもしれない…」
「向いてる人は、もっとテキパキ動けるんだろうな…」
…そんなふうに感じながらも、
それでも医療事務の現場で頑張っている人がたくさんいます。
今回の記事では、
最初は“自信がなかった”人たちが、
続ける中で少しずつ「自分なりの働き方」を見つけていったリアルなエピソードを紹介します。
完璧じゃなくても大丈夫。
「自分なりにできること」が、誰かにとっての安心になることもあるんです🌱
最初は「向いてない」と思っていた人の声
💬「パソコンが苦手で、毎日ミスばかり…」
Aさん(30代・未経験から医療事務へ)は、
電子カルテの入力作業に慣れず、毎日のように入力ミスが続いていたそうです。
「毎日エラーばかりで、自分は向いてないのかも…って、
泣きながら帰った日もありました」
それでも、ある先輩の言葉に救われたと話してくれました。
「焦らなくていいよ。
ちゃんと毎日見てるから、少しずつ慣れていこう」
そのひと言で、「ミスしちゃダメ」ではなく、
**「毎日ちょっとずつ慣れていけばいい」**という視点に変わったAさん。
結果的に、3ヶ月後には
「最近すごく安心して任せられるね」
と声をかけられるようになり、自信を取り戻したそうです✨
💬「人見知りで、患者さんと話すのがこわかった」
Bさん(20代・受付勤務)は、人見知りな性格から、
「受付に立つたびに緊張して、声がうまく出なかった」といいます。
でも、毎日通ってくるおじいちゃん患者さんが、ある日こんな言葉をくれました。
「あなたと話すと安心するよ。丁寧に聞いてくれるから」
その瞬間、Bさんの中で大きな気づきがあったそうです。
「“上手に話す”じゃなくて、“丁寧に向き合う”ことが
ちゃんと伝わっていたんだなって思いました」
それからは少しずつ、笑顔も増えて、
「話しやすい受付さん」として名前を覚えてもらえるようになったとのこと。
どちらのエピソードも、最初は「もう辞めようかと思った」ほどの不安から始まっています。
でも、誰かの言葉や、小さな成功体験が積み重なって、
「自分にもできるかもしれない」という気持ちに変わっていったんです🌱
続ける中で見つけた「自分らしい働き方」
「向いてる」「向いてない」って、
最初からはっきり白黒つくものではありません。
実際に現場に立って、経験を重ねていく中で、
“自分なりのやり方”が見つかっていくことがほとんどなんです。
AさんもBさんも、得意なことばかりではありませんでした。
でも、できない部分を補おうと努力した結果、
むしろ周囲から**「あなたらしい働き方だね」**と評価されるようになっていったのです。
たとえば──
- 📌事務処理はゆっくりだけど、電話対応がすごく丁寧で安心感がある人
- 📌患者さん対応は緊張しがちだけど、レセプト処理が正確で頼りにされている人
こうして「苦手を補う」よりも、**「得意な部分を活かす」**というスタンスが育っていきます🌱
💡大切なのは、「完璧であること」ではなく、
「どうやって向き合っていくか」という姿勢なんです。
そして、周囲との信頼関係が築けていく中で、
**「自分はこれでいいんだ」**という実感が少しずつ持てるようになります。
「テキパキ動けないからダメ」じゃなくて、
「丁寧にやる姿勢が、むしろ安心されていた」──
そう気づけた瞬間が、“自分らしい働き方”のはじまりなんだね✨
「向いてない」から始まってもいい
「向いていないかも…」と感じる瞬間って、
実は誰にでもあるんです。
でも、大事なのは、そこで止まってしまうことではなく、
**“そこからどう向き合っていくか”**なんです。
たとえばAさんは、最初はミスばかりで自信を失っていましたが、
「毎日ちょっとずつ覚えればいい」という言葉に救われました。
Bさんも、話すのが苦手で自信がなかったけど、
「丁寧に聞いてくれる」と感謝されたことで、「そのままの自分でも大丈夫」と思えるようになりました。
向いているかどうかよりも、
「誰かの役に立ちたい」「一歩ずつでも進みたい」という気持ちこそが、
実は現場で一番大切にされている力なんです🌷
苦手に思えたことが、
ある日誰かに「ありがとう」と言われることで、
“自分の持ち味”だったと気づけることもある。
そんな風にして、
「向いてないと思っていたけど、続けてよかった」
という人は本当に多いんです。
「向いてないから無理」ではなくて、
「向いていく可能性がある」と思えたら、
その一歩は、きっと自分の力になりますよ🍀
おわりに
「向いてないかも…」と不安になる気持ち、
それは決して“自信のなさ”ではありません。
むしろそれは、
「ちゃんとやりたい」「失敗したくない」っていう、まじめさの表れ。
実際、医療事務の現場で長く働いている人たちの中にも、
最初は「自分なんて無理かも」と思っていた人がたくさんいます。
でも――
だからこそ、小さな成功がとても嬉しかったり、
「ありがとう」の一言に、心から救われたりする。
医療事務は、「完璧な人」が求められる仕事ではありません。
「人の気持ちを想像できる人」「こつこつ頑張れる人」が、
気づいたら現場に欠かせない存在になっていくんです🌿
あなたが「できるかな…」と不安に思う今の気持ちは、
これから誰かの力になる“はじまりの気持ち”。
「向いている人」の条件にピッタリじゃなくても、
一歩踏み出した先に、きっとあなたらしい場所が見つかりますよ🍀
🌸 次回予告
次の【前編26】では、
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