リーダーに昇格したとき、少しうれしくて、ちょっとだけ緊張して。
そして、ほんの少しだけ“戸惑い”があった。
それは、チームの中に──自分より年上の部下がいたから。
■ 年上の部下に「どう接すればいいの?」という素朴な悩み
その方は、ずっとこの部署で働いてきたベテランの方でした。
仕事もきっちりこなすし、私よりも社歴も長い。
そんな人に、私がリーダーとして指示を出す。
注意をしたり、頼みごとをしたり──
考えれば考えるほど、気を遣ってしまう自分がいました。
■ 敬語が抜けない、言葉がまわる、そして遠慮が増える
意識していないつもりでも、
気づけば話し方はやや丁寧になり、語尾は弱くなる。
なんとなく指示も“お願いベース”で伝えてしまう。
- 「これ、お願いしてもいいですか?」
- 「あの、すみません…ちょっと確認だけ…」
リーダーとしてきちんと役割を果たしたいのに、
“年上”というだけで、心のどこかでブレーキがかかってしまう。
■ 「私、リーダーの意味あるのかな…?」と自分を責めかけた日
そんなある日、軽い確認ミスが起きました。
本当ならもっと早く伝えるべきだった指示を、
私は「今言ったら気を悪くされるかな…」と後回しにしていたのです。
「私、なんのためにリーダーになったんだろう…」
その日は少しだけ、自分を責めたくなりました。
■ きっかけは、あの人の“何気ない一言”
そんな私に、その年上の部下が言ったんです。
「遠慮しないで言ってくれていいよ。そっちがリーダーなんだから。」
「若いからって、気にする必要ないって。」
その言葉を聞いたとき、すうっと肩の力が抜けました。
もしかしたら、気を遣っていたのは自分だけで、
相手はずっと前から“リーダーとしての私”を受け入れてくれていたのかもしれません。
■ まとめ:年齢ではなく、“役割”として向き合う勇気を
年上の部下にどう接するか──
その答えは、きっとひとつじゃない。
でも私は今、こう思います。
「敬意は持ちつつ、遠慮はしすぎない」
「年齢じゃなくて、“今の立場”で信頼を築くことが大切」
リーダーとしての言葉や行動が、
その人にとって“やりやすさ”や“信頼”につながるなら、
私は、ちゃんとリーダーとして向き合っていこうと思います。
仕事に真剣に向き合ってるからこそ、
ときには気持ちが沈んで、切り替えがうまくいかない日もある。
そんな“割り切れない自分”との向き合い方について書いた記事もあります👇
▶ 仕事のモヤモヤを引きずってしまう私へ|割り切れない心との向き合い方
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