「うまく話す」より、「伝えたい」が届くプレゼンへ
人前で話すとき、私たちはつい“うまく話さなきゃ”と思ってしまいます。
滑らかに、論理的に、堂々と──
そんな理想を自分に課してしまうから、プレッシャーに押しつぶされそうになる。
でも、本当にそれが目的なのでしょうか?
プレゼンや発表の場で一番大切なことは、**“うまく話すこと”ではなく、“伝えること”**です。
そしてさらに言えば──
“伝えること”よりも、“届けること”が大事なのです。
言葉の完璧さより、気持ちが動くこと
たとえば、緊張で言葉が詰まってしまったとします。
あるいは、資料と違う順序で話してしまったとき。
そういう「ちょっとしたミス」があったとしても、
聞いている人が「気持ち」を受け取ってくれれば、伝わるのです。
むしろ、たどたどしくても一生懸命に話す姿に、
心を動かされる人は少なくありません。
💬「うまく言えなかったけど、伝えたい気持ちは感じた」
💬「すごく誠実で、ちゃんと向き合ってくれてるのが伝わってきた」
そんな“届いた感想”こそが、プレゼンの価値を証明してくれます。
プレゼン=届ける手段。だからこそ、自由に使っていい
プレゼンは武器でも試練でもなく、
“相手に届けるための手段”です。
だからこそ、あなたのスタイルでいい。
話すのが苦手なら、資料に助けてもらってもいいし、
ゆっくり言葉を選びながら話してもいい。
届けたい思いがあって、それを伝える手段として「話すこと」がある。
この順番を忘れなければ、言葉の精度にこだわらなくても、ちゃんと届きます。
大切なのは、「伝わったか」じゃなく、「残せたか」
最後に、こんな考え方を贈ります。
🟢「伝わったか」は相手次第で、コントロールできないけれど、
🟢「伝えたいという気持ち」は、残すことができます。
あとで振り返ったときに、
「あの人、何かをちゃんと伝えようとしてくれていたな」と思ってもらえたら、それで充分。
言葉は届くかもしれないし、届かないかもしれない。
でも、気持ちは残せる。
それが、プレゼンという場の、本当の“伝える力”なのだと思います。
📘 このお話は「話すのがこわい人へ」シリーズの第5話です。
シリーズ全体を読みたい方はこちら👇
👉 [シリーズまとめ記事(※後日設置予定)]
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