コラム・心の整理部屋

「質問ありますか?」が怖かった──でもそれは“信頼のサイン”だったんだ

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🌿導入:プレゼンが終わっても、心は終わらない

「質問ありますか?」

プレゼンや説明が終わったあとの、あの一言。
自分で口にしながら、内心ではこう思っていた。
「できれば、何も聞かないでほしい……!」

緊張でいっぱいのプレゼンがようやく終わったと思ったら、
次に待っているのは “想定外の地雷原”。
質問タイムほど、心臓がバクバクする時間はなかった。


🟦1:なぜ質問されると怖いのか

当時の自分にとって、質問されるというのは
「お前の説明、わかりにくかったぞ」
「ちゃんと準備したのか?」
そう責められているような気がしていた。

・相手が険しい顔で質問してきたらどうしよう?
・自分が知らないことを聞かれたら、信頼を失うんじゃないか?
・資料を読んで説明しただけ…その先まで突っ込まれたら答えられないかも…

プレゼンに全力を注いでいた分、質問までは手が回らない。
質問されること自体が「自分の準備不足を暴かれる時間」だと思っていた。


🟨2:「関心を持ってもらえた」と気づいた時

でもある日──

資料を説明し終えたあと、質問をしてきた相手がこう言ってくれた。
「すごく興味深かった。ここ、もう少し詳しく教えてもらえますか?」

その瞬間、気づいた。
質問って、怒られるために来るものじゃないんだ。
「もっと知りたい」「あなたの話に興味がある」 というサインだったんだ。

怖いのは、聞いてもらえないこと。
無反応のまま終わる方が、実はずっと寂しいことだった。


🟪3:「わかりません」も信頼につながることがある

もちろん、全ての質問に即答できるわけじゃない。
でも、ある時こう答えたことがある。

「すぐに正確なお答えは難しいのですが、確認して後ほどご連絡します。」

……意外にも、相手はうなずいてくれた。
そしてこう言った。

「ちゃんと答えようとしてくれているのが伝わります。ありがとうございます。」

完璧な答えじゃなくてもいい。
誠実さが伝わるだけで、人は安心する。
その日から、質問が来ても「正直に向き合えば大丈夫」と思えるようになった。


🟫4:怖いのは“質問”ではなく、“自分への不安”だった

質問されることが怖かったのではなく、
自分の中にある「自信のなさ」や「経験の浅さ」が、
その時間を必要以上に恐れさせていたんだと気づいた。

自分が説明した内容に、興味を持ってくれた。
もっと深く知ろうとしてくれている。
それって実は、ものすごく“ありがたいこと”だったんだ。


✅まとめ:「質問の時間」は、信頼を築く時間だった

質問されることが怖い──
それは、誰にでもある気持ちだと思う。
でも、本当に怖いのは、
質問されないプレゼン。
何も響いていない説明。

質問は、聞いてもらえた証。
興味を持ってくれた証。
だから、「質問ありますか?」と、
少しだけ笑顔で言えるようになった自分を、
いまではちょっとだけ誇りに思っている。


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